初めて語られる「Shadows of Our Evening Tides」のストーリー・パート2
Oct 26, 2020
元気かい?Alexのレコードの抽選に当たった人を改めて発表するよ:
昨日、Facebook生中継にてくじ引きが行われて、Alex自らが名前を引いたんだ!君たちが「Shadows Of Our Evening Tides」の限定&コレクターエディション・レコードを手にするチャンスを掴んだ人たちだよ。おめでとう!
それはそうと、名前が引かれたラッキーな人たちのおよそ5倍の数の人たちが、今まさにガッカリしているだろう。このユニークなプロジェクトに参加してくれただけでなく、プロセス全体を特別な瞬間にしてくれて、本当に感謝している。どうもありがとう。
そして、忘れないで!「Shadows Of Our Evening Tides」の旋盤カットレコードを手にできた人も、できなかった人も、また別のチャンスがあるよ!次は「Summertime Departures」の曲で、11月4日から5日にかけての日本時間、深夜のリリースだよ!
日本での旅について - パート2
約束通り、日本での旅について物語の後半をシェアするよ:
僕らは東京でAlexのアルバム先行リスニングパーティーを開催するために、独立系のアートギャラリーやDIYタイプの場所を探していた。アートが活動の中心となっているところ見つけたかったんだ。それは、かなりのチャレンジだったよ。だって、開催予定日まで3週間ほどしかなかったからね。通常は6ヶ月前から予約をするのが普通なのに!Alexは日本にたくさんの友人がいて色々と手伝ってくれたんだけど、ブッキングを試みたギャラリーの一つに突然キャンセルが出たということで、希望する日程で開催できることになったんだ。だから、すぐさま確約したよ。
アートギャラリーは原宿の中心に位置していた。世界でも最もカラフルで活気あふれる地区だ。そのユニークな様子は、独立したアヴァンギャルドなクリエーターや世界的に名の知れたアーティストたちのコラージュによって特徴づけられてる。その素晴らしいストリートアートや、ヴィンテージ・ファッションのお店、またはコスプレのお店や伝統的なブティックまで様々に立ち並び、そこには、とても興味をそそられるトーンがある。
実際、アートは最近の同一化の傾向ではなく、本来なら多様性から来るものであると考えるAlexにとっても、そこが完璧な環境だっただけでなく、アートとクリエイティビティのヴィジョンに基づいて、なりたい自分になるという自由を体現していた。だから、色々な意味で『Windows in the Sky』の先行リスニングパーティーを開催するのに、完璧だったんだ。Alexがそこでやりたいと言った理由も理解できる。
ギャラリーを確保してすぐ、イベントのお知らせを出したら、2日間のイベントチケットはあっという間に完売してしまった。それは僕らにとって、とても光栄なことだったよ。だって、誰も何を期待できるのか知らなかったからね。曲もシェアされていなかったし、プロモーションもなく、何の詳細も公表されていなかったから。みんなが分かっていたのは、Alexのアルバムを公式リリースの前に聴けるということだけ。だから、みんなからの信頼に正直とても感動したんだ。
Alexの考えとしては、アルバムの世界にじっくり浸ってもらうということ。そのために1時間ほどの映像を作ることにした。楽曲ごとに違うヴィジュアルを使ってね。ショートフィルムのコラージュみたいな…その場にいる人たちが自分自身でその体験を定義できるように…僕らはカナダからクラフトビールを持っていった…また、新潟で酒造を営んでいるAlexの友人のお酒も配ったよ…そして、リスニングのあとはオーディエンスからのQ&Aセッションをしたんだ。それは、Alexにとって、とても濃いものだった。アルバムや歌詞へと導いたプロセスについて話し、それによって父親が亡くなったときのことや、タンジェでの時間について、オーディエンスからの質問にも答える形で話したから。
この経験の全てが関わった人たちみんなにとってエモーショナルで、Alexはどうやってあの週末の出来事を受け止めたのだろうかと、僕はただ理解できなかった。困惑するくらい感銘を受けたんだ。いつだって、パンクロックに駆り立てられたAlexの精神を称賛している。人と直面することを恐れず、とてもパーソナルな話題や瞬間、自分の心の平穏と自由を求める旅路について話しながら、痛々しいまでに正直でいる姿を。あの週末は、その頂点だったんだ…やり直しも撮り直しもきかない、生のセットアップでね。
このイベントには、とても純粋な敬意が感じられた。というのも、Alexの創作についてだけではなく、彼自身について、なんのフィルターもなしに知ることができたから。この2日間のリスニングセッションは、とても本物で、深くて、息を飲むようで、エモーショナルで、パーソナルで、同時に交流的でもあった。みんなが何か特別なことを感じていたんだ。みんなその場を離れたくなかったのも不思議じゃないよ。僕も含めてね。だって、こんなにも正直な人間的な瞬間を経験したことはなかったから。
あの場にいるのが、どれだけAlexにとって難しかったかについて、僕はきっとほんの少ししか想像できていないだろう。人々の注目の的になることから数年間離れ、心に平和を見つけるために感情的な代償を支払ったあとに、再びスポットライトを浴びることがどれだけ難しいことだったか。Alexは特別視されるのを好まないんだ。Your Favorite Enemiesのフロントマンをしていた時も、エンタメ世界に伴うその認識を楽しんだことは一度もなかった。だからこそ、こういうファミリーの集まりのようなイベントこそ、彼にとっては良いものだったんだ…彼が大切にしている人たちの元へと戻って、彼自身がただありのままの自分になることこそ、Alexにとって、必要なステップだったと信じてる。
初日の最後、まだ新鮮で鮮やかな感情を心の奥深くで感じていたときに、Alexが言った言葉を忘れない:
"アルバムの深くて複雑な本質を今でも発見しているんだ。自分自身について今でも学んでいるんだよ。どの曲もなんとなく、柔らかくて、生々しくて、繊細で、荒れていて、歓迎的で、荒廃的で、希望的であり、でも、何よりも、深く正直なんだ。曲ごとに違う色合いやトーンやレイヤーによってね…そう、本物でありのままなんだ。僕が人生をそうやって経験していきたいように。みんなの誠実な愛と友情をどうもありがとう。みんながいてくれたから、この曲たちを書く勇気が持てて、今夜ここに戻ってくることができたよ…"
このイベントはAlexにとって、僕ら全員にとって、特に意味深いものとなったんだ。だって、この後に来る完璧な嵐への準備は誰もできていなかったからね。このイベントの1週間後にアルバム『Windows in the Sky』がカナダ国内で公式リリースを迎え…ビルボード200で、MuseとImagine Dragonsの新譜に続いて3位にまで届いたんだ。
「SHADOWS OF OUR EVENING TIDES」について
ミュージックビデオ撮影
アルバムの先行リスニングパーティーという2日間の感動的な瞬間のあと、僕らは最高にインスピレーションに溢れ、みんなと分かち合えた純粋な感情に駆り立てられて、日の出が見えるまでずっと起きて、話していたよ。こういう体験は、思い切り味わってこそ、自分の中で消化できる。この時間を僕は一生、忘れないよ。
だから、僕らは素早く朝食を済ませて、荷物をまとめ、「Shadows of our Evening Tides」の公式ビデオに命を吹き込むヴィジュアルを探しに出掛けたんだ。
この撮影が興味深いものになることは予想できていた。だって、Alexのヴィジョンは、人々の生活が映し出す不思議という、とてつもなく印象派なものだったからね…それは、精神的な直感であるのと同じくらい、美しく手に触れられるもの…だから、僕らは1日中歩いた…Alexにどんなものを探しているのかを尋ねながら…彼の答えはいつだって”人生/生命”だったよ…そうして、僕らは尋ねるのを止め、必死になって理解しようとするのを止めたんだ…そうして、突然、自分たちが景色の一部になるのと同じくらい、ただありのままでいることを自ら特徴付けていた…最初は不安だったよ…僕はとても物理的というか、明白さを好む人間だから、僕らが何を捉えようとしているんだろうと不思議だったんだ…今、撮っているものが最終的にどんな結果になるのか…でも、口には出さなかったけど、僕らみんな心の奥底では分かっていた。このビデオは僕らの新しい旅路を映し出したものになるだろうってね。僕らの日々のチャレンジを映し出したものになるって。そう、ありのままの瞬間を味わうっていうチャレンジ。何かを楽しまなきゃって強制しようとするんじゃなくて…
このビデオのプレミア公開でAlexはのちに、こう説明したんだ:"ショートムービー「Shadows of Our Evening Tides」は、容赦無く進んでいく日常の中で、永遠に続くかのような幸せを追い求める心を映し出している。単調な日々の中で人生の目的を見つけ、退屈なモノクロの景色の中に鮮やかな色を見つけ、当たり前のように思われていることの中にある並外れた本質を明かそうとする過酷な航海なんだ"。
楽曲無料ダウンロード
もしも、まだの人!このバージョンはThe Club会員だけが聴くことのできるものだよ!会員特典の一つだ!この曲が君にインスピレーションを与えてくれますように。タンジェ、モントリオール、ヴァージニアでレコーディング中に最初の音を聴いて以来、僕らの心を動かし続けているように、君を感動させてくれますように!
この旅を進んでいく中で、これからまた色々なストーリーをシェアしていくよ…
みんな元気でね…!またすぐに連絡するよ!
Jeff