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End of an era, beginning of a new one

一時代の終わり新しい始まり

こんにちは!

お元気ですか?こちらはガッツリと初雪が降りました!バンドは現在ヨーロッパにいますが、先週はリハーサルにADISQアワードに、スタジオ作業にと目まぐるしく過ぎていきましたが、何よりも、Vinyl Vault(復活レコード抽選会)の生配信をご覧いただいた方、どうもありがとうございます!そして、新しいオーナーとなった皆さんも、おめでとうございます!!!見逃した方は、配信のアーカイブがここから観れます!

そして、AlexのSubstackの方ではADISQガラの様子と、リハーサル映像が届きました。そのことについて日本語でもお話しさせて頂いたので、ぜひ動画もご覧ください!
↓↓

 

Jeffからの便り

先週AlexがSubstackで投稿したことを受けて、「僕らを僕らたらしめるもの」について話したいと思ったんだ。今は個人的にもグループとしても、人生の全く新しい時代が始まろうとしているからね。

🎧 今聴いている音楽

Godspeed You! Black Emperor – F# A# ∞

大好きなバンドのひとつ!しかもモントリオール出身っていうのが本当に嬉しくて誇らしいんだ。彼らの音楽や生き方のスタイルは、すごくDIY的で起業家的でもあり、同時にとてもアーティスティックで、意味や目的に突き動かされてる感じ。まだ直接会ったことはないんだけど、彼らはすごくクローズドで結束の強いアーティスト集団でね。でも、僕にとってこのバンドは本物中の本物。自分たちの価値観や信念にしっかり根ざしているし、何より一番インスピレーションを受けるのは、やっぱり彼らの音楽!

モントリオールが世界的に注目され始めたのは、2000年代初期にArcade Fireがブレイクした頃だった。そこから全国各地の才能あるアーティストたちがモントリオールに集まり始めて、街のあちこちで素晴らしい音楽シーンが生まれ、街全体が世界規模で響き出したんだ。とはいえ、僕たちはGodspeed You! Black Emperorみたいに、そのシーンの中にはいたわけじゃなくて(笑)、実際モントリオールよりも東京、ロンドン、パリのほうがよく演奏してたかもしれない。

ケベックで育って最初に学ぶこと――それは「レジリエンス(しなやかな強さ)」だね。


📖 今週心に残った読みもの

Leonard Cohen - I’m Your Man book   

物心ついたときからずっとレナード・コーエンの大ファンなんだ。彼を名前だけしか知らない人のために言うと、1934年にモントリオールで生まれた、ユダヤ系の中流上家庭出身の詩人・シンガーソングライターだよ。

ヨーロッパツアー中に彼の本を読んだことがあって、その中のある一節が今でもずっと心に残ってる。僕たちが今経験していることととても重なる部分が多くて、強く共鳴するんだ。そしてコーエンのように、僕もこの道の始まりにいることを願ってる。

彼は若い頃、ユダヤ的な価値観の中で育ちながらも、当時の保守的でカトリック色の強いケベック社会に対して反骨精神を持ち続けていた。そしてそんな背景の中で、社会や文化への挑発的な視点を込めた詩集を出版したんだ。モントリオールはケベックの中でも少し異質で、夜になると特に、自由を求める人たちが裏口や抜け道を探して生きるような街。僕たちもどこかそんな「アウトロー精神」を持っていると思う。

でもその素晴らしい詩集の発売から数週間か数ヶ月後、出版社から「アメリカでは4冊しか売れていない」と連絡を受けたらしい(笑)。でもコーエンは全く気にせず、自分が作った作品を誇りに思い続け、ニューヨークのコロンビア大学に留学することを決めたんだ。

ある日、大学近くの人気バーで、学生やアーティスト、社会のはみ出し者たちが集まって語り合っている中、コーエンがカウンターで飲み物を頼んでいたら、金髪の若い男が近づいてきてこう言ったそうだ。
 
「あなた、レナード・コーエンですよね?」

 驚いたコーエンが「そうだけど、君は?」と答えると、その青年は「あなたの最新の詩集の大ファンなんです。僕と友達全員で買いました!もしよければ一緒に飲みませんか?おごりますよ」と言ったんだ。

コーエンは喜んでその席に座り、紹介されたのがなんとヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバー全員、そしてそのテーブルにはアンディ・ウォーホルまでいたという!その金髪の青年こそルー・リード本人。コーエンは後にこう書いている――
 
「こうして私は、アメリカでの4人の読者たちと一緒に座っていた。彼らはその世代の最高の才能を持つ人々だった」と。

これこそが、僕にとっての“アート”なんだよね。そして最近では、モントリオールでADISQのようなイベントに行くたびに、若いアーティストたちから「あなたたちに影響を受けて、自分のバンドやレーベル、マネジメント会社を始めたんです!」なんて声をかけられるようになった。

正直その言葉には、嬉しさと同時にちょっと複雑な感情もある(笑)。でも、まさに“時代の終わり”を感じる瞬間でもあるんだ。
#resilience(レジリエンス)

 

🎧 印象的だったポッドキャスト

How I Built This - VICE 

モントリオールに根づく“レジリエンス(しなやかな強さ)”のもうひとつの例を挙げるとしたら、VICEメディアのスルーシュ・アルヴィだろうね。彼が始めたことは、世界中のメディアの在り方をまるごと変えてしまった。

10年前、僕の前身バンド Your Favorite Enemies が個人的な問題で崩壊に向かっていた頃、僕はこのNPRのポッドキャスト「How I Built This」を聴き始めたんだ。どうやったらこの“レジリエンス”を活かせるか、そのヒントを探してたんだと思う。僕たちだけがそんな道を歩いているわけじゃない、むしろ多くの素晴らしいアイデアって、そういうギリギリのところから生まれるんだって気づかされたんだ。数年間、ほぼ全エピソードを聴き続けたと思う。それくらい刺激的だった。

正直、VICEメディア自体のファンではなかったけど、このポッドキャストを通して彼の話を聴いたとき、すごくインスパイアされた。モントリオールには、暗くて荒れた路地や地下文化の世界があって、僕自身も10代後半の頃、そんな場所をさまよっていたことがあった。だからこそ、元ジャンキーだった彼が起業家になり、自分の世界観で大企業を揺るがせたという話には、とても共感したんだ。

そんなことを思い出しながら、アーティストたちが次々とステージに駆け上がってトロフィーを受け取る姿を見ていた。みんな本当に努力してきたから当然なんだけど、業界の中で“長く続けること”って、実はあまり「かっこいい」こととして扱われないのが悲しい現実でもある。

でも僕たちは今もここにいて、その存在自体が「どうやってここまで築いてきたか」という生きた証明なんだ。そして、これから始まる“新しい時代”を、僕たちはまた自分たちの手で築いていくんだ。

 

📸 今週の1枚

ADISQ 2019 

この写真は、同じイベントで撮影されたものなんだけど、2019年にAlexのアルバム『Windows in the Sky』が「英語部門最優秀アルバム賞」にノミネートされたときのものなんだ!

 2006年にバンドを結成して、2009年にレーベルを立ち上げて以来、僕たちにとってこのガラへの参加は初めてだった。

で、どうなったと思う?――そう、受賞できなかったんだ! 😅

💬 The Long Shadowsのグループチャット

「人生で本当に素晴らしいものの多くは、終わりがない。大切なことにはゴールなんて存在しない。」

先週のチャットの中からどの言葉を選ぶか、本当に悩んだんだ。というのも、一週間を通して素晴らしい言葉がたくさん共有されていたから!日曜にオリが到着してくれて、もうその瞬間からすべてが輝き始めたようで、彼と一緒にリハーサルできる日々がどれだけ素晴らしい祝福かを、みんなで改めて感じ合っていたんだ。

ガラの後には、手ぶらで帰ることになった僕たちに対して、Alex宛に本当にたくさんのメッセージが届いた。

そしてもちろん、AlexのSubstackは僕たちの会話の中心にある。いつも深い意味が込められていて、自由や友情、愛を何よりも大切にするように導いてくれる、美しい招待状のような文章ばかりなんだ。

でも、その中でも特に僕の心に刺さったのが、この一文だった。なんて美しくて力強い言葉なんだろう。

僕たちの「限りある」視点から、「終わりのないもの」を見つけ出すのは簡単じゃない。でも、たとえそれがプロジェクトでも、人間関係でも、行動の意図や会話の中でも、「終わりのないもの」を目指すことができたなら… それは人生にとてつもない深みを与えてくれる。その考え方を日常の中に取り入れるだけで、どれだけの美しさが生まれるかを思うと、少し怖くなるくらいだよ。

 

お互いに寛容になろう!

君の友人でありチーフオペレーター,
Jeff

PS:このメールをケルンのホテルの部屋で書き終えているよ。金曜日から始まるツアーの前に、プリプロダクションの一日を過ごすために来ているんだ!出発前、みんなでエア・カナダのラウンジに集まったとき、Alexが「あらゆる意味でまったく新しい時代の幕開けに!」という素晴らしい乾杯をしてくれた…!みんなに、乾杯!!!

 

Substackの投稿

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