Skip to content

Country

Language

Snowflakes in July - The very last chapter

「Snowflakes in July」- 最後のチャプター

元気かい?2020年が終わろうとしている今、君が今でも無事で、希望に満ちていることを祈っているよ。

去年のまさに今頃、僕らはニューヨークでの4日間に及ぶコンサートから帰ってきたばかりで、Alexと僕はタンジェへ出発しようとしていたところだった。タンジェで大事なミーティングを控えていたんだ。そして、そのあとは、ヴァージニアへ向かい、休暇を過ごす予定だった。モントリオールより過ごしやすい気候だからね…!

僕は、12月23日の夜のことを忘れないよ。ある電話を受けたあと、Alexにだけ打ち明けたんだ:“And You Will Know Us By The Trail Of Dead”からの招待で、来年の2月〜3月にかけて25公演、ヨーロッパを一緒にツアーしないかって!”。それはAlexがツアーに関して抱えていた個人的な悩みや質問への答えとなる素晴らしい機会だと思った。この時までの数ヶ月間は、最高の冒険だったよ。Your Favorite Enemiesとしてツアーをしていた時とは反対に、ハンブルグでもニューヨークでも、Alexは楽しんでいるように見えたんだ。YFEとしての最後の5年間で、そんな姿は見たことなかった。特にツアーではね。だから、僕はきっとAlexも乗り気になるだろうと思ったけど、彼のアーティストとしての旅路の方向を決めるのは僕じゃないと分かっていた。決断はAlex自身がしなきゃいけない。過去にAlexを無理矢理、説得したこともあったけど、それによってAlexは単身タンジェへ渡ることとなり、その結果、全く違う人物となって帰ってきたんだ。だから、Alexの決断がどうであろうと、僕はそれをサポートするよと伝えた。内心は、このオファーに有頂天だったけどね。

Alexがその日の夜遅くに、ジョニー・ウォーカー・ブルーが入った2つのグラスを持って僕のところへ来たのは驚きじゃなかった。これを飲む時は、重要な決断をしようとしている時や、決定的な瞬間になるだろうと分かっている時だけなんだ…僕らは少ししか話さなかったけど、その瞬間はとても意義深いものだった。たとえ2020年が、近代史において、誰もが忘れないだろう酷い年だったとしても、そういうクレイジーなときって、一歩下がって、自分の人生を考える時間を与えてくれるとも思うんだ…自分は何がしたいのかなってさ。そして、今年3月から続く混乱を思えば、なんとも悲劇的な時期を、ポジティブな集まりにできたことに安心を覚えるよ。みんなで交流する、いかなる機会も、光の中に立つチャンスとなったんだ。自分の基礎へと立ち返らせてくれた。自分が日々の絶望の中で、どれだけ未来を信じているかっていう意識へとね。それはずっと続く戦いだけど、みんなのような温かいコミュニティの一部になれて、僕らがどれだけ恵まれているか知っている。だからこそ、それと同じ温かい精神をみんなに提供したかったんだ。どんな暗闇にもみんなで一緒に直面できるように。

だからこそ、こうやって意味深い方法で、みんなと繋がる素晴らしい特権と機会を与えてもらったことをずっと感謝するよ。そうさ、もちろんAlexの音楽を通して。でも、彼自身も言っているように、みんなで一つになって交流することを通して!だから、2020年初めのヨーロッパツアーだろうと、そのあとにやったUpper Room Studio生演奏だろうと、最近の旋盤カットレコードでの抽選会だろうと、The Clubを通した豊かな交流だろうと、この友情と人間性のユニークな旅路を、君と一緒に歩けることに深く感謝するよ。それはプライスレスだ。だって、それはお互いに与えることのできる寛容な贈り物だから。

Alexがタンジェで書いたエッセイの中で言っているように、時間というのは一つの流れだ。それは逃れられない性質を持っていて、なかなか、そこから自分を自由にすることはできない。そして、クレイジーかもしれないけど、僕としては、この文章を書いているときや、ポストカードとかメールでみんなとやりとりしてるとき、”一時的”なものから自由になれる気がしてる。だからこそ、5枚続いた旋盤カットレコードが最後の1枚となった今、より特別な感じがするよ。「Snowflakes in July」はAlexが『Windows in the Sky』のために書いた曲の中でも、最も親密で個人的な曲だしね。きっと素晴らしくて、明るくて、喜びに満ちたタイプのお祝いとなる!

最近のニュースレターで楽曲「Lavender Sky」がタンジェでどんな風に生まれたかについてシェアしたあと、僕はAlexと電話で話す機会があったんだ。お互いにどうしてるか話して、二人とも実際とても疲れ切っていたことに気づいた。まだ、なかなか終わりそうにない高波と強い流れの中、どっちに進めば良いかナビゲートしながら、この1年間、激しい感情を経験したから。たとえステイホームしていたとしても、とんでもなく忙しかったんだ。今年1年のプロジェクトやイベントを振り返ってみると、本当に信じられないくらいだよ。それを、君たちみんなと分かち合うこともできた。夢みたいだ!

EPのリリースから、ヨーロッパツアー、パリでの「The Hunter」MVプレミアイベント、Upper Room Studioではライヴ演奏を配信したし、ジョージ・フロイドさんの事件のあとに始めたSilence is Murderプロジェクトから、自分の中に混乱を感じたり、悩みがあっても良いこと、けれど、それを一人で抱えなくて良いことを思い出させてくれたAlive.プロジェクト、そして、10月から続く全5枚のコレクターレコードまで…!ここで今オフィシャルに言えるものだけでも、様々な活動をした…!そうさ、まだ言えないことも水面下で動いてるんだ… ;)

Alexは僕にこう言った:”まぁ、ツアーに関して一番不安だったのはさ、曲がその独特な香りを失ってしまうんじゃないかってことだった。その曲を生かし続けていた意味とか瞬間とかを。すっごく大事なものでも、それが何度も繰り返されると、その本質を失うんだ。昔みたいに体調を崩すことに関しては別に心配してなかったよ。それは以前の僕さ。でも、自分がまだ手放す準備ができていないものを失うんじゃないかっていうのは、怖かった…。だけど、人と繋がることができたんだ。ライブ会場のグッズ販売所で一緒に泣いたりさ、最高にインスピレーションに溢れる会話をしたり、お互いに共感したり、僕のように受け入れてもらう必要があった人たちを歓迎する素晴らしい特権があったんだ…こういう瞬間の全てが気付かせてくれたんだ…僕は1曲、1曲を、自分が与えた感情のどれよりも、もっと大きなものにしているんだって。そういう一瞬一瞬が、僕を少しずつ変えていった。だからこそ、そういう生き生きとした流れへともっと浸りたいと思ったんだ…説明が難しいけどさ”

そして、僕らはこのレコードシリーズの最終章が始まろうとしていることについて話した。とても意味深い曲「Snowflakes in July」について。この楽曲について、今現在、Alexがどんな気持ちを抱いているか尋ねたよ。これまででも、最も達成的な年が終わろうとしている今、そして、去年の同じ頃から、僕らがどれだけ変わったかを実感している今、どう思ってるのか。Alexはこう答えたんだ:

"今の僕という人間を形づけた全ての記憶が、長年、僕が満たしてきた沈黙に奇妙にも意味を与えているんだ。人生の最期をシンプルな一枚の写真、破られた約束を後悔すれば、するほど早く色褪せていく写真として考えるとき、今でも感じる空虚感と向き合う助けとなっているよ。だって、いつか、いつだって早すぎるんだけど、その日が来た時に唯一、大事なのは、他の人たちと、どれだけ愛を分かち合えたかだから。それこそ、人がその写真の前に立つときに覚えているイメージとなる。僕らが誰しも、7月に舞う雪のように去っていくとき…そんな風に思うよ。自分で理解できるよりも、少しだけ穏やかかな"。

電話を切ったあと、僕の頭の中にはその言葉が鳴り響いていた。"他の人たちと、どれだけ愛を分かち合えたか…"。とても美しく、とてもパワフルで、感動的な招待だと思った。時に全てが崩壊していくように感じるとき…というのも、Alexが初めてタンジェへ足を踏み入れたときは、そんな感じだったから。いつかAlexが、この話をしてくれることを切に願うよ。そういうとき、自分を必要としている人たちのために自分を捧げる招待。なぜなら、自分が絶望を感じる瞬間でさえも、忘れられたりしないと知っているから。それが一番、意味のあることなんだ。愛を与えるのは無償だけど、自分が持っているもの全てをかけるのさ…そういうこと(笑)特に、自分たちが愛によってボロボロだったり、傷ついたり、壊れたりしてるときにはね…その後に、愛が持つ解放的な本質を信じるのは難しいし、再び自分を捧げる意思を持つこともなかなかできなかったりする。

"他の人たちと、どれだけ愛を分かち合えたか…"という言葉こそ、『Windows in the Sky』の中心にあるものだと信じてる。この精神とともにアルバムは作られ、「Snowflakes in July」はそれを正直なまでに体現していると思うな…!

Alexとの会話のあと、「Snowflakes in July」を聴くことにしたんだ。このメッセージをどう終わったら良いかなって迷いながらね。7月26日に演奏して以来、実は初めて聴いたんだ…改めて、この歌詞に心打たれたよ:

There will be time for you and I
For morning tides to lift us all back into the lights
There will be time
So real

いつか一緒にいられる時がくる
朝の潮汐が僕らを光へと戻してくれる
いつか時がくる
すごく本物だ

とても希望に満ちていて…穏やかで…繊細で…でもパワフルだ!

この最後のチャプターを楽しみにしているよ!Upper Room Studioで7月にレコーディングし、さらにダイレクトカッティングでレコードにした「Snowflakes in July」の素晴らしく、インスピレーションに溢れた瞬間をまた君と分かち合うのが待ちきれない!

重要:シリーズ最後となる旋盤カットレコード「Snowflakes in July」は12月16日(水)24時(日本時間)から48時間の間、販売されるよ!カレンダーに印をつけて、忘れないようにね!

それまで、もしもまだ、この楽曲のEPをダウンロードしていなかったら、ぜひダウンロードして聴いてね!

安全にね。そして希望を持ち続けて!

君のガイドであり友人
Jeff

Older Post
Newer Post

Shopping Cart

Your cart is currently empty

Shop now