Skip to content

Country

Language

How the song The Hunter came to life!

楽曲「The Hunter」の誕生秘話

君が元気だと良いな!もう11月も半ばだなんて信じられないよ。時間の経過はあっという間だ。たとえ、終わりが見えない長い1年を過ごしているように感じることがあったとしても、ラジオではクリスマスソングが流れ始め、COVID-19のワクチンの可能性が、小さな希望を与えてくれているね。その誓いは明日すぐに…っていうわけじゃないけど、どんな小さな希望でも気分をなだめてくれるよ。

そして、良い知らせは一つだけで終わらないと信じるのが好きだから、君と楽曲「The Hunter」について分かち合えるのを嬉しく思う!この曲は全5枚あるレコードコレクションの3枚目で、もうすぐ抽選の対象となるんだ!

「The Hunter」について話すのはかなりのチャレンジだよ。だって、シェアしたいことがいっぱいある曲であり、Alexのアルバム『Windows in the Sky』における要となる曲だから。(少なくとも僕の中では)この14分の曲は、たいていの場合ライブでは30分になるってことだけど、モントリオール国際ジャズフェスティバルで初めて演奏してから、ほぼ毎回のライブで演奏している曲なんだ。曲の途中でThe Long ShadowsのギタープレーヤーのBenが、ステージ上を移動してムースのキットの隣にある2つ目のドラムキットに移動して叩き始めるときの、観客の好奇心に満ちた目を見るのが好きだよ。このパートはコンサートの中でも、僕のお気に入りさ!特に、毎晩違うフォームで演奏されるし、いつAlexがこのパートを始める合図を送ってくるか分からないからね!

僕はいつもステージの端に立っているから、他のミュージシャンたちや、まるでこれが自分の歌う最後の曲かのように思い切り歌うAlexがよく見える。たいてい、全くの即興になるから、僕らみんなAlexを見て、彼のガイドに従って、多方向に向かうジャミングセッションになるのさ。そういうとき、フロアにいる人たちとのコネクションは新しいレベルの解放や感情に届く…会場全体が生きているって感じる瞬間だ。あまりにも激しいものだから、今ではMoogの予備を用意しておかなきゃいけないくらい。というのも、そう、ロンドンで経験したみたいに、あまりの激しさにMoogが耐えられなくなることもあるから…すごいよね。

それと、僕らの良き友人であり、素晴らしい動画ディレクターのJessie Nottolaと一緒に、デヴィッド・リンチにインスピレーションを受けた14分のショートフィルムを制作する機会もあった。実際、Jessieはケベックまで来て、カナダの雪の中で撮影をしたんだ。最高の経験だったよ。

それだけでなく、3月13日にはパリでこの“Hunter”ショートフィルムのプレミア公開イベントを開催し、こじんまりとした100人ほどのファンの人たちを招いて、JessieとAlexがこの曲やビデオについて話をしたんだ…これはCovid-19によって規制が厳しくなる直前のイベントだった…この素晴らしいイベントの後、飛行機がキャンセルになる前、急いでモントリオールへと戻らなきゃいけなかったのを覚えてる。「Lavender Sky」のMV撮影のために行ったアイスランドでWOWエアラインの突然の倒産の影響を受けて、なかなかアイスランドから抜け出せられなかった経験があったから…このときは絶対にそんなのは嫌だと思ったんだ。

そして、2020年3月22日にパンデミック中、初の配信ライブで「The Hunter」を演奏した。Alexのアルバムの公式リリースを5月1日に控え、リードシングル「Summertime Departures」をリリースしたあとの、セカンドEPとして配信ライブと同じ時期に「The Hunter」をリリースしたんだ。こうして、この曲にまつわることを書き綴るだけでも、なんだか夢みたいだよ…まるで、あまりにも多くの感情を経験しすぎて、その全てが全部、昨日のことのように思える…どこから始めたら良いんだろう?!きっと初めからだよね…

THE HUNTER
(BY THE SEASIDE WINDOW) 

というわけで、2018年の春へと君を連れて行くよ。僕らはみんなヴァージニアにあるAlexの家に集まっていた。みんなでタンジェから戻ってきたばかりのときだった。このタンジェへの旅はAlexが滞在していた場所に合流する形で1週間過ごす予定が、結局6ヶ月となったもので、全員で同じ部屋にいることすら2年ぶりくらいだった僕らが、みんなで一緒にレコーディングセッションをして、結果、素晴らしい経験となったものだった。だから、このモロッコでの時間が土台となり、僕らが信じるものを先へと進めようとしていたんだ。

だから、僕らはセッティングし終えたばかりのスタジオに座り、『Windows in the Sky』へと導く最後のステップへと足を踏み入れようとしていた。Alexは、Your Favorite Enemiesのアルバム制作でやったような技術面を押し出したものよりも、より直感的で人間的なものを求めていたから、それは僕らにとって、色々なレベルでチャレンジだったんだ。まず第一に、過去のスタジオでの経験に頼れないのは明らかだった。自分の個人的な音楽技術でさえもね。だって、最初からAlexははっきりと、これまで知っている技術や慣れ親しんでいることを忘れて欲しいって言っていたから。それよりも、何か本物で正直なものを求めているんだ、と…魅力のないパフォーマンスではなくて…。タンジェへ向かう前のAlexと、その時、スタジオ内で僕らの前に立っていたAlexは全く別人のようだった。まぁ、クレイジーなレベルの情熱や、サイクルをぶち壊すことへの熱心さや、目に見えないものを超えたいという意識は変わっていなかったけど、以前には感じられなかった新しい平穏が彼の中に見えたんだ…それは、ある意味で恐怖にもなり得る!

Alexがどんな人が少しずつ分かってきたでしょ。彼は全てか無しかっていう性格の人なんだ。そして”無し”も、その潜在的な可能性が完全に無くなるまで無しじゃない。唯一分かっているのは、僕らが予想してることは起こらないっていうことだけ…でも、全員揃って、タンジェでとても特別で濃い経験をしたから、これから先、何が起ころうとも、最後には純粋でお金に換えられない価値のあるものになるって分かっていたよ。可能性として”フィット”するかもしれないものを見つけるんじゃなくて、”これだ”と思うものに自分たちを向けさせることについてだった。それは僕らにとって、全く違うマインドセットであり、その新しい”直感”の環境の中、そして突然の合図で即興が始まるような環境の中で、自分の場所を見つけるのは簡単ではなかったんだ。でも、そんな環境に飛び込みたいという意思はあった。そのオープンでなんでも歓迎する態度によって、この世界は全く違うものになる。

あるとき、Benと一緒に別の曲に取り組んでいたAlexが、数週間前に教会スタジオで催眠的なベースのリフを中心に行った30分越えの解放的なジャムセッションのレコーディングを見つけた。そこには何も名前がつけられていなくて…それはライヴで録音されていて、Alexがセクションの変更を促し、バンドを指揮している声が入っていた…そして最後には:「OK, もう次へ進もう。既にメロディックなパターンが繰り返されるのが聞こえるし、技術を誇示したい野望みたいなのを感じる…それじゃ、つまらないし、安全だし、(Alexが嫌いなプログレバンドの名前)みたいだ…」というわけで、僕らはそのパートを放置して違うものに取り組んだ…数週間後にAlexがこのレコーディングを見つけるまではね。ちなみに、Alexは自分が嫌いな最後のパートを消去したんだ…安全という誘惑に誘われないように消したんだと思う(笑)

だから、そのレコーディングを聴くのは初めてだった…そこには、タンジェで僕らがどれだけ変わったかが音として表れていたよ…それ以前の音とは全く違っていた…僕は本気でAlexがもう一度、この曲にトライしてくれないかなって思った。だって、僕にとって、それは6人集まって、みんなで演奏した時に、僕らがどれだけクリエイティブになれるかを証明していたから。自分のアイディアの方が他人より優れてるって見せたり、一人一人が違う”創作”アジェンダを持っているときに、みんな同じページにいるっていうフリをするのではなく、ありのままの自分になって、ただ瞬間を楽しんでいるとき…何よりも、それは喜びであり、そして曲もすっごく良かったんだ…僕らみんな”これだ”って分かってた…だから、部屋の後ろからAlexがこう言うのを聞いたときは、みんなやったぜ!って感じだったよ:

「ちょっと考えがあるかも。最近、自分の過去に囚われながらも、自由を求めることについて書いた詩があるんだ…「The Hunter (By The Seaside Window)」というタイトルなんだけど…」

そうやって、この曲は誕生したのさ。

Alexは「The Hunter」のヴォーカルをまた別の機会にレコーディングしたんだけど、その時に僕も彼の家にいたんだ。そこにはAlex、彼のお母さん、写真を撮るために来ていたStephanieと、東京でのリスニングセッションの詳細を決めるために来ていたMomokaと、レコーディングのプロセスを管理するBen、そして僕…あぁ、あとAlexの愛犬レナードとマッカイがいた。だから、とてもリラックスした環境だったんだ。僕はスケジュールを少し心配していたんだけどね…だって、あと3週間後に東京でリスニングパーティーを開催するってのに、アルバムがまだ完成していなかったから…ようこそ、僕の世界へ!

『Windows in The Sky』のレコーディングは、最高に複雑な方法において、とてもシンプルなプロセスだった(笑)Alexのヴォーカルをプロフェッショナルな設備のある僕らの教会スタジオでレコーディングできたなら、どれだけ簡単だったろう。でも、Alexはヴァージニアでやりたかったんだ…可能な限り少ない機材で。Alexは感情を表現するのに、技術とか機材とかを間に入れたくなかった。商業的で安全でジェネリックな音楽を作ることには興味がなかったから、そうしないために、そうできない場所を選んだんだ…だからこそBenは素晴らしい仕事をしたと思うよ。Alexのアルバムに対する音のヴィジョンを捉えることができただけでなく、妥協なしのアプローチもしっかりサポートすることができた…二人とも、それを計り知れないほどに素晴らしく達成したと思ってる。

というわけで、BenとAlexは家の中の一番小さな部屋に立って、本当にミニマルで初歩的とも言える機材を使って、レコーディングの中でも最も重要なヴォーカルを録ろうとしていた…しかも、Alexの足元にはレナードとマッカイの2匹が寝ていたよ…控えめに言っても非現実的だったね。でもBenはあまり心配していないみたいで、Alexもリリックシートを持って現れたとき、全くもって穏やかだった…そのすぐあと、僕は部屋を出て、Alexはレコーディングの準備を始めたよ。そして、1時間もしないうちに、Benがキッチンで水を飲んでいるのを見たんだ…

僕:「サウンドチェックとか全部大丈夫そう?」

Ben:「うん、終わったよ」

僕:「良かったね。何時頃、再開する予定?」

Ben:「もう終わったんだ。Alexは自分のものを片付けてる…俺はメモを取りたくてさ」

僕:「終わったって、もうレコーディングが全部、終わったってこと?」

Ben:「そうだよ。Alexは最初から最後まで全力でやって…これでいこうって…」

僕:「でも犬、吠えてなかった?鳴き声が聞こえたんだけど」

Ben:「あぁ、そうそう。Alexの声がだんだん激しくなってきたときにさ、マッカイが心配したのか急にAexに飛びついたんだよ。けど、Alexが止まらず続けるもんだから、俺にも飛びついてきたんだ。俺はパソコンの画面に集中してたから、飛びつかれるなんて思ってもいなくて。そしたら、俺の気を引くために吠えたんだ。あとで修正するよ…そこまで大変じゃないさ…俺の「いてっ!」っていう声も入っちゃってる…」

僕:「え…マッカイが飛びついて、吠えて、しかも君にも飛びついたのに…Alex続けたの?何それ」

Ben:「Alexは自分のゾーンに完全に入ってたんだよ。だから気にしなかったのさ…マッカイが吠えたのを聞いて、Alexのお母さんも一回扉を開けたよ(笑)」

僕:「ワオ…オーケー…」

Ben:「心配しなくて大丈夫だよ、最高だから。ちょっとリラックスしなよ。俺は今からMomokaのレコーディングに移るんだ。レコーディング中にAlexが思いついたことがあってね…じゃ、またあとで」

僕:「レコーディング中に思いついた?へぇ…」

そして少し離れたところで、メモが書かれた紙切れを持ちながら、Momokaと話をしているAlexを見た…

そして、しばらくしたあと、また違うメモが書かれた紙切れを持ってMomokaと話しているAlexを見た。どうやら、別の曲でも彼女の声を加えたいみたいだ…でも、ノイズタイプのエフェクトを重ねて、曲の背景に断片的に入れてく感じにして、曲全体によりエモーショナルで飽和的な感覚のメロウさを加えるためらしい…

僕は疲れていたんだろう。だって、この日は1日中、全てが美しくも奇妙に感じたから!

僕は翌朝、更に多くの紙のシートを持ったAlexに会い、彼はBen、Stephanieと僕に曲の意味について説明してくれた:

“数週間、山に囲まれた場所に住んだことで、生命のサイクルに新しい視点を得ることができたんだ。命に感謝し、命を尊ぶことについて。僕は本物のハンターが、狙った獲物の命に敬意を示す意味を学び、彼らが築き上げた関係を想像することができたんだ。そうして、自然環境を維持しながら、仲間に餌を与え、互いに守っている動物たちの魂を思い描くことができた。命を奪うことに気高さなどない。けれど、”許しは贈り物。まるで愛が心をさらうように”なんだ。この曲は、この世に存在する最も素晴らしい贈り物である”許し”への賛美歌になれるよ。だって、僕らは獲物であり、ハンターでもあるから…手放さなきゃいけないんだ…しっかりと掴まないといけないのと同じように…”

これを聞いて、なんとなく全ての辻褄が合い始めたように感じたよ…けれど、全体像はまだ明かされなかったんだ…Alexらしいよ(笑)

公式ビデオ

AlexがFacebook上で生抽選会をしたあとに「The Hunter」について、もっと色々と話すね!というのも、この曲が誕生したあとにも色々あったから!

重要:「The Hunter」のレコードは11月17日(火)の日本時間24時(18日の深夜0時)から48時間、会員に向けて先行販売されるよ!

その間に…もしまだだったら、ぜひこのEPの無料ダウンロードをして楽しんでね!

この驚くべき旅路に参加してくれて、どうもありがとう!

君のガイドであり友人
Jeff

Older Post
Newer Post

Shopping Cart

Your cart is currently empty

Shop now